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柴原薫「日本の林業は終わる その2」

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                南木曽木材産業(株) 柴原薫

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□ 木曽は山の中新聞 第365号 【2018年09月06日(木)】
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南木曽木材産業(株)柴原薫 http://nagiso.co.jp/

            ≪ 目次 ≫

[ 1 ]柴原薫「日本の林業は終わる その2」

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[ 1 ]柴原薫「日本の林業は終わる その2」

<その1>はこちら→ http://blog.nagiso.co.jp/?day=20180830

◆現在の木材の行方

日本の木材の需要は、25年前は18%から20%でした。今は国の煽りもあって30%から35%くらいに自給率が増えています。でも、何に使われるか知っていますか?1番がバイオマス、2番がべニア、3番が中国への輸出です。あの戦後の復興時代に植えられた木が家づくりに使われたら本望なのですが、現実的として、多くの木はバイオマス発電に使われ、ベニアになり、中国に輸出されて加工され、世界に流されているのです。

では、そんな中、建築に使われる木材の現状はどうなのか。
まず、山に立っている杉が高さ30メートル、直系24センチから30センチ位の太さだとします。そのような木は60年かけて育つのですが、大体どれくらいの値段がつくと思いますか。実は1本300円くらいなんです。ではどうしてそれが家を建てる時には あんなに高くなってしまうのか。

それは一言で言うなら人件費です。伐採する人、トラックで製材エ場まで運ぶ人、その丸太を製材する人、市場で販売する人…。このような多くの工程を経て建築の材木になる時には、山に立っていた300円の木が2000円から2500円くらいになるのです。そして、いざ家を建てる時に、1軒の家で100本使うとすると、1本2500円で、25万円。ヒノキの柱にすると1本5000円で50万円になります。もし全てヒノキで家を建てたいということなら、それが35坪なら、約350万になります。坪10万円です。

ところが、ある業者に頼むと、ロシアカラマツという木材で建てることになり、同規模で75万円で出来てしまうのです。 今でも家を建てる時に発言権があるのは奥様方です。当然、75万円の方を選びます。その上、ドイツ製のキッチンが350万円にしたいと、さらに相談されてきます。結局、そのしわ寄せが木材にきます。

でも、我われが無垢の木と呼んでいるヒノキの木材は、1本でビール瓶約2本分の水分を吸い込みます。そして、空気が乾燥してくると吐き出すのです。ですから、湿度を整えます。またヒノキほどの自然の殺菌能力を持つ木は他にはないとも言われています。それから、日本の杉の木材については空気の浄化作用は世界一であるという京都大学の研究データもあります。

ですから、24時間自宅にいる奥様方のことを考えると、私は修整材よりも私は無垢の木を勧めます。しかし、憧れのキッチンと言われるとそれに負けてしまいます。現実としてこのような話もあるのです。

◆新月伐採とアレロパシー

さて、森の面白い話が二つあります。一つは「新月伐採」の話です。新月の日に木を伐採すると割れにくい、燃えにくい、腐らない、虫が来にくい、カビにくい、というのです。この理由については、次のように言われています。満月の時は、木はエネルギーを吸い込み、逆に新月ではエネルギーを下ろしていくのです。つまり、新月の時は土の中に含まれている成分を吸い上げてこない。よって、甘い成分が無くて虫が寄ってこないということです。その化学反応で木が割れにくく燃えにくくなります。これは京大のある先生がデータ的に出したのですが、現実的にそういうことが起こりえるということです。

でも自然界の中にほそのような新月の木も割れることがあるので、「割れない木がある」という間違った解釈をされないようによろしくお願いします。さて、もう一つは、「アレロパシー」の話です。例えば、森に熊が来たとします。すると、ある木が根っこを使ってテレパシーを発して、そのことを周囲の木に伝えるのだそうです。それでどうなるのかというと、いくつかの木が何らかの成分を出して、わざと掻きむしられる役割を引き受け、森の木全体が被害に遭うことを防ごうとするのです。

これと同じようなことが、キャベツにもあるそうです。キャベツは害虫が発生し始めると、全滅にならないように、その中のいくつかのキャベツは虫が寄って来やすい成分を自ら出して、虫に食べられてしまうわけです。つまり、他のキャベツが虫にやられて全滅になるのを防ぐために自己犠牲をしているということなのです。本当に不思議な話ですが、自分の種を守ろうとするアレロパシーというものがあるのです。

<来週に続く>

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南木曽木材産業株式会社

効率や採算性が重視される時代になっても、私たちは頑なに、
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製材して、家を建てる。すでに私たちは五十年近く、同じことを
続けております。家は一生の財産。お客様の夢を、柱一本から
実現できることが、私たちの誇りです。

代表取締役 柴原 薫
info@nagiso.co.jp

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〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻1187
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